〜漢方を組み合わせた内科診療〜

稲垣内科医院/奈良県奈良市
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CONTENTS

項目一覧
1 肝機能異常(AST, ALT, γ-GTP, ALP, T-bil, ALB, 血小板)
2 脂質検査の異常(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など)
3 便潜血検査陽性
4 胆嚢ポリープ
5 血圧高値−高血圧
6

空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1cの異常−糖尿病の疑い

7 血液検査の異常(RBC,Hb,Hct)−貧血
8 尿酸値の異常−高尿酸血症、痛風
9 蛋白尿
10 血尿
11 胃ポリープ
12 肝嚢胞






































































血糖値、HbA1cの異常−糖尿病

@それぞれの検査項目が意味するもの
検査項目 項目の意味するもの

空腹時血糖

 文字通り空腹時の血液中の糖濃度です。 前日の夕食から10〜14時間空腹にした後に測定することが望ましいです。 また前日に多量にアルコール飲酒した場合も数値に影響することがあります。 以下のように分類されます。
 
・ 正常値  :110mg/dl未満
・ 境界域  :110〜125mg/dl
・ 糖尿病型:126mg/dl以上

糖負荷試験

 10〜14時間絶食とした後に、75グラムのブドウ糖をのんでもらい、2時間後の血糖の値をみる検査です。 正常では糖をのんで、一時的に血糖値があがっても、すぐに低下するようにホルモンが働きますが、糖尿病のかたはホルモンの反応が鈍いために血糖は2時間後も高いままとなります。 空腹時血糖よりもより詳しい糖尿病の検査です。 

・ 正常値  :140mg/dl未満
・ 境界域  :140〜199mg/dl
・ 糖尿病型:200mg/dl以上

HbA1c

 血液中のヘモグロビン(赤血球の一部)とブドウ糖が結合したものです。 もちろん血糖値が高い場合、数値は高くなります。 過去1〜2ヶ月の平均血糖値をあらわします。 空腹時血糖、糖負荷試験により糖尿病型と診断され、かつHbA1cが6.5%以上であれば糖尿病との正式な診断がつきます。 


A糖尿病とは

  人間は食事をすると腸から糖が吸収され、血糖値があがります。 すると膵臓からインスリンというホルモンがでてきて、血糖値をさげてくれます。 このインスリンの働きが悪くなったり、量がすくなくなったりすると、慢性的に血糖が高い状態となってしまいます。 この状態が糖尿病です。 糖尿病は初期にはほとんど症状はありませんが、進行すると口渇、多飲、多尿、体重減少などがみられます。  また、引き起こしうる病気として@動脈硬化→心筋梗塞、脳梗塞など、 A腎障害→腎不全、 B眼に影響し視力低下、失明、 C神経障害→手足のしびれ、インポテンツ、などと枚挙にいとまがありません。 こういう病気が出てくる前、つまり初期の段階でみつけて、生活習慣の改善や必要なら薬物治療をおこなうことが重要です。


B糖尿病への対応

 初期には症状がないので、放置されやすいですが、血液検査で血糖の異常を指摘されたら、現在糖尿病であるのか、また将来糖尿病になりやすい状態なのかをみきわめ、生活習慣をみなおす必要があります。 また、糖尿病と診断された方は、心臓や眼、腎臓など障害が起こりやすい部位がすでに悪くなっていないかを調べる必要もあります。


C糖尿病の食事療法

糖尿病の食事療法  生活習慣の改善で大事なのはまず、食生活の改善です。 1日に自分に必要なカロリーを計算しましょう。 【1日に必要な適正カロリー】=身長(m)×身長(m)×22×25〜30kcal、 つまり身長170cmの人では必要なカロリーは、1.7(m)×1.7(m)×22×25〜30= 1589.5〜1907.4 kcal、ということになります。 身長170cmの人では、日ごろデスクワークが中心でエネルギーをあまりつかわないという人は1600kcal位を、体を動かす仕事をしている人は1900kcal近くが適切な1日のカロリー摂取量といえます。 食生活の注意点を以下にまとめます。

1、多様な食品で栄養バランスを ・ 1日30食品を目標に
・ 主食、主菜、副菜をそろえて
2、適正カロリーをまもりましょう ・ 食べすぎに注意し、肥満を予防
・ よく体を動かし、食事内容にゆとりを
3、脂肪は量と質を考えて ・ 脂肪はとりすぎないように
・ 動物性の脂肪より植物性の油を多めに
4、食塩をとりすぎないように ・ 食塩は1日10グラム以下を目標に
・ 調理の工夫でむりなく減塩


D糖尿病の運動療法

糖尿病の運動療法 生活習慣の改善には運動も非常に重要です。 運動することによる血糖低下作用の他、肥満の改善、高血圧の改善、コレステロールの低下なども期待することができます。 ただし、糖尿病の状態が非常に悪い方や、糖尿病のために腎臓や網膜が障害されている方、心臓がわるい方などは運動は控えるべきですので、医師とよく相談するようにしてください。 運動は毎日一定時間、規則的におこなうことが望ましく、また安全に行なえ、いつでも、どこでも、1人で行なえるものが良いです。 具体的には、散歩、ランニング、自転車、水泳などです。



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