〜漢方を組み合わせた内科診療〜

稲垣内科医院/奈良県奈良市
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CONTENTS

項目一覧
1 肝機能異常(AST, ALT, γ-GTP, ALP, T-bil, ALB, 血小板)
2 脂質検査の異常(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など)
3 便潜血検査陽性
4 胆嚢ポリープ
5 血圧高値−高血圧
6 空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1cの異常−糖尿病の疑い
7

血液検査の異常(RBC,Hb,Hct)−貧血

8 尿酸値の異常−高尿酸血症、痛風
9 蛋白尿
10 血尿
11 胃ポリープ
12 肝嚢胞

















































貧血−血液検査の異常

@それぞれの検査項目が意味するもの
検査項目 項目の意味するもの

赤血球数(RBC)

血液1mm3に含まれる赤血球の数

正常値
男性: 410〜530万/mm3
女性: 380〜480万/mm3

ヘモグロビン(Hb)

血液1dl中に含まれているHbの量
ヘモグロビンとは赤血球中に存在する
たんぱく質で酸素を運搬する役割を
はたしている

正常値
男性: 14〜18g/dl
女性: 12〜16g/dl

ヘマトクリット(Ht)

血液中に占める赤血球の容積の割合


A貧血とは

貧血−動悸、息切れ 血液中には酸素を運んでくれる赤血球という血球がたくさんいます。 赤血球は鉄を材料として骨髄でつくられ、全身におくりだされます。 貧血とは血液中に存在する赤血球の濃度が低い、つまり血がうすくなっている状態のことを言います。 一般的には成人男性でHb<13、成人女性、高齢者でHb<12が貧血とされています。 血がうすくなると、十分に酸素を運べなくなるため、酸欠状態になります。 すると動悸、息切れ、立ちくらみ、顔色が青白いなどの症状がでてきます。


B貧血の原因

貧血−立ちくらみ 赤血球をつくる骨髄に問題がある場合や、赤血球そのもの自体に問題がありどんどん赤血球が溶けてしまう場合、また血液の病気(白血病など)や肝硬変、腎不全などでも貧血は起こります。 しかし、最も頻度が高いものは赤血球の材料である鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血です。  なぜ鉄が足りなくなるのかというと、考えられるのは@鉄の摂取不足か、Aどんどん鉄が体から失われているかのどちらかですが、普通の食生活をおくっていれば、鉄は十分摂取できるのでAが主な原因となってきます。 女性の場合は生理で定期的に出血するため、鉄が不足になりがちで鉄欠乏性貧血を起こしやすい傾向にあります。(子宮筋腫や子宮内膜症といった病気があれば更に出血量は増えます)  一方、男性の場合、普通は多量に鉄を失うということがないため、貧血は起こしにくいです。 逆に言えば、男性が貧血となっている場合は普通ではない何かが潜んでいる可能性が高いということです。 多いのは、消化管(胃、大腸など)からの出血で出血の原因は痔であったり、ポリープであったり、また胃癌、大腸癌が隠れていることもあります。(癌は出血しやすい性質があります) 男性の貧血には特に注意が必要なのです。


C貧血の対応

 血中の鉄、貯蔵鉄の濃度を測り、鉄が不足していることを確認します。(鉄が不足していなければ鉄欠乏性貧血以外の原因を考え、追加検査します) その後、菜食主義者のように特殊な食生活をしていないかどうかの問診や、便潜血検査をおこない、必要に応じ女性では婦人科診察を行ないます。 便潜血が陽性であった場合、胃カメラや大腸カメラをおこない、出血をきたす病気が潜んでいないかを調べる必要があります。  女性の月経の出血のためにおこる鉄欠乏性貧血では、鉄分を多く含む食品を積極的にとる必要があります。 具体的には大豆、大豆製品、レバー、にぼし、ひじき、ほうれん草、小松菜、もずく、のり、わかめなどの海藻類、あさり、しじみなどです。 食事療法で改善しない場合、貧血の程度が強い場合は鉄剤を処方します。



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