〜漢方を組み合わせた内科診療〜

稲垣内科医院/奈良県奈良市
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CONTENTS

項目一覧
1 肝機能異常(AST, ALT, γ-GTP, ALP, T-bil, ALB, 血小板)
2

脂質検査の異常(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など)

3 便潜血検査陽性
4 胆嚢ポリープ
5 血圧高値−高血圧
6 空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1cの異常−糖尿病の疑い
7 血液検査の異常(RBC,Hb,Hct)−貧血
8 尿酸値の異常−高尿酸血症、痛風
9 蛋白尿
10 血尿
11 胃ポリープ
12 肝嚢胞






















































高脂血症−脂質検査異常

@それぞれの検査項目が意味するもの
検査項目 項目の意味するもの
総コレステロール
(TC)
 さまざまなコレステロール(LDL-CやHDL-Cなども含まれる)を一括して測定した数値。 血中に存在する脂質。 220mg/dl以上だと異常。
LDLコレステロール
(LDL-C)
 世間で「悪玉コレステロール」と言われている。 過剰にLDL-Cが存在すると、血管の壁に取り込まれて動脈硬化の原因となる。 高値の場合が問題となり140mg/dl以上だと異常。

HDLコレステロール(HDL-C)

 世間では「善玉コレステロール」と言われている。 末梢組織や細胞から余分なコレステロールを回収して、肝臓に運搬する役割を果たす。 したがって、HDL-Cは動脈硬化の進展をおさえる働きをする。 低値の場合が問題となり、40mg/dl未満が異常。
中性脂肪
(TG)
 脂質の一種であり、高値が問題となる。 LDL-Cなどに比べると動脈硬化への影響は軽いが、狭心症や心筋梗塞との関連が証明されている。 また高値であると膵炎も発症しやすいので注意。 150mg/dl以上が異常値。 なお、TGは食事の影響を強くうけるため測定の際は、12〜16時間の空腹後を原則とする。


A高脂血症の危険性、対応

肥満/高脂血症 肝臓の数値の異常と同じく、脂質の異常も無症状であり放置されやすい傾向にあります。 しかし、高脂血症は明らかに動脈硬化の危険因子であり、放置しておくと将来心筋梗塞や脳梗塞などの危険な病気につながる可能性があります。 異常を指摘されたら、まず食生活を見直して積極的に運動を心掛けましょう。 また体重を増やさないことも重要です。


B高脂血症の治療

食事療法 @1日3食ほぼ均等とし、規則的に食べる
A腹八分目にする
B早食い、ながら食い、まとめ食いを避ける
C食物繊維を先に食べる
Dよくかんで食べる
E間食はできるだけ避ける
F就寝前の2時間は重いものを食べない
G外食では丼物より定食を選ぶ
H蛋白、脂肪の摂り方は、獣鳥性より魚、植物性を多くする
I食物繊維を多く摂る
J野菜、果物をしっかり摂る
Kコレステロールを多く含む食品→卵、卵を使った食品(マヨネーズ、ケーキ)、レバー、イカ、エビ、カニなどの摂取を控え目にする
運動療法  運動不足はHDL-Cの低下、中性脂肪の増加、内臓脂肪型肥満、糖尿病、高血圧などを引き起こす可能性がある。 適度な運動をおこなうことは、動脈硬化の予防の意味で非常に重要である。
 早歩き、ジョギング、水泳、サイクリングなどを、30〜60分/日、3回/週以上おこなうのがよい。 運動の強さとしては「楽である〜ややきつい」くらいの有酸素運動が推奨される。 
薬物療法 食事療法、運動療法が無効な場合に考慮する。
すでに動脈硬化がすすんでおり、高脂血症の程度が強い場合などはすぐに治療を始める場合もある。
参考文献:高脂血症治療ガイド2004年度版



【基礎知識】
 動脈硬化の危険因子としては高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症の他に、加齢、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満などがあります。 こういった危険因子をもっている方はとくに、脂質検査の異常には神経質になる必要があります。

 動脈硬化がおこり、血管がいたむと様々な病気につながります。 心臓の血管がつまると突然の激しい胸痛を引き起こす心筋梗塞を、頭の血管がつまると半身麻痺などの症状をきたす脳梗塞を、また痛んだ血管が瘤状に拡張し大出血の危険をはらんだ大動脈瘤など挙げだすときりがないくらいです。 脂質異常を指摘されたら、まずはがんばって日常生活の改善から始めましょう



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