〜漢方を組み合わせた内科診療〜

稲垣内科医院/奈良県奈良市
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CONTENTS

項目一覧
1 肝機能異常(AST, ALT, γ-GTP, ALP, T-bil, ALB, 血小板)
2 脂質検査の異常(総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など)
3 便潜血検査陽性
4 胆嚢ポリープ
5 血圧高値−高血圧
6 空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1cの異常−糖尿病の疑い
7 血液検査の異常(RBC,Hb,Hct)−貧血
8

尿酸値の異常−高尿酸血症、痛風

9 蛋白尿
10 血尿
11 胃ポリープ
12 肝嚢胞












































痛風、高尿酸血症

@それぞれの検査項目が意味するもの
検査項目 項目の意味するもの
尿酸
(UA)
 血液中の尿酸の濃度を示しています。 尿酸はある一定以上の濃度になると、血液中に溶けていたものが尿酸塩結晶となって析出し、体のいろんな場所にたまり、わるさをします。 よくおこるのは足の関節にたまり、関節炎を引き起こして激痛がはしるという症状です。
 血液中の濃度で7mg/dl以上が血液に溶けていた尿酸が結晶となって析出してくる濃度と言われています。


A高尿酸血症の原因

 血液中の尿酸濃度が上昇する状態とは、大きく@尿酸がたくさんつくられている状態、A尿酸を体の外へ捨てられない状態の2つにわけられます。 @としては、細胞がたくさん壊れる血液の病気、甲状腺疾患、過激な運動、薬剤、プリン体を含む食品の過剰摂取などがあります。Aとしては、腎不全、脱水、薬剤などがあります。 


B高尿酸血症の危険性

 高尿酸血症だけでは症状はとくにありませんが、尿酸値が高い状態が持続し、尿酸が体のいろいろなところに結晶として析出すると症状が出現します。 主に足の関節の激痛として発症する急性関節炎(痛風発作)、尿路結石、腎障害などがおこり、また動脈硬化も引き起こすといわれています。 こういった高尿酸血症によって引き起こされる一連の病気をまとめて、痛風と言います。


C高尿酸血症の対応

 高尿酸血症といわれた方は以下のように生活習慣を改善することが望ましいです。 尿酸値の目標値は6mg/dl以下です。
1, 肥満の解消
2, 食事療法
・摂取エネルギーの適正化(腹八分目にする)
・プリン体の摂取制限(プリン体は体内で尿酸になる)
・尿をアルカリ化する食品の摂取(尿が酸性だと尿路結石ができやすい)
・十分な水分摂取(脱水気味だと尿が濃くなって、尿路結石ができやすい)
3, アルコール摂取制限
・日本酒1合、ビール500ml、ウィスキーダブル1杯までとする
 (ビールはプリン体が豊富であり、なるべく控える)
・禁酒日2日/週以上とする
4, 程度な運動
・有酸素運動が良い(ジョギング、水泳など)
5, ストレスの解消
※以下に当てはまる方はすぐに尿酸値を下げる薬をのむことをお勧めします
・血清尿酸値が9mg/dl以上
・血清尿酸値が8mg/dl以上で腎障害、尿路結石、高血圧、高脂血症、糖尿病、狭心症などがある
・血清尿酸値が7mg/dl以上で痛風発作が起こったことがある
※プリン体を多く含んだ食品
レバー、きも、白子、魚介類ではあじ、かつお、いわし、えびなどです。 これらは干物にすると更にプリン体の濃度は増えます。 一般に、干物、乾物はプリン体が豊富なことが多いです。アルコールでは、ビールや発泡酒にプリン体は多く含まれています。 但し、食事療法で大事なのは、プリン体の含有量に神経質になりすぎるよりも暴飲暴食を避け、野菜を含んだバランスの良い食生活を心がけることです。
※尿をアルカリ化する食品
ひじき、わかめ、こんぶ、干ししいたけ、大豆、ほうれん草、ごぼう、さつまいも、人参、里芋、キャベツ、大根、かぶ、なす、じゃがいも、グレープフルーツ、バナナ、メロン



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