(一)虚弱体質
4歳の女児。 生来風邪をすぐひく。 扁桃腺が腫れて40度近い熱がでる。 1年中これを繰り返していた。 1夜に3〜4回も失敗することがあり、汗がでる。 昨年は風邪のあと咳が続き、小児喘息と言われた。 時々お腹が痛いと訴える。 またどこかへ旅行したり、親戚の家へ泊まったりすると必ず高い熱が出る。 風邪をひくのが恐ろしくて外出をきらい、元気なく一人で家の中にこもりがちであった。 痩せ型で顔色は青白く、腹は薄く腹筋が緊張している。 小建中湯を与えたところ、服薬後風邪をひかなくなり、ひいてもすぐに治り、高熱は出なくなり、夜尿も次第に少なくなり、2ヵ月後には自分から外へ出て友人と遊びまわるようになった。 腹痛も治り、性格も一変して陽気となり、顔色もよくなって太ってきた。(矢数道明氏、漢方の臨床11巻2号より) |