(一)気管支喘息
61歳男性。 毎年10月から3月頃まで間断なく喘息の発作に苦しむという。 筋肉のしまりのよい痩せ型で、ふだんよく水ばなを流していた。 それが発作のときはひどくなり、また皮膚に粟粒大の痒みのある発疹が出たり消えたりする。 この患者は4年間小青竜湯をのみ続け、発作は新築の旅館に泊まったときと、旅先で大酒をのんだときと2回しかでなかった。(大塚敬節氏、漢方診療30年より)
(二)クシャミの頻発するアレルギ―性鼻炎
50歳男性。 この人は20年来クシャミが発作的に起こり、とめどなく頻発する。 発作時は鼻がむずむずして、連続してクシャミが始まり、涙が流れ、鼻水が流れ、よだれがでて、顔中水をかぶったようになるという。 急に冷えた空気を吸ったり、夜に寝巻に着替えたりすると起こる。 冬が多いが夏でも起こる。 毎晩ベッドに入るときは、ちり紙を枕元に置くが、眠りにつくまでにくずかごがいつもいっぱいになるという。 小青竜湯を与えると、3日目から好転し、鼻紙がわずかですむようになり、2ヶ月の服薬ですっかりよくなり、以後数年になるが再発しない。(矢数道明氏、漢方百話より) |