〜漢方を組み合わせた内科診療〜

稲垣内科医院/奈良県奈良市
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漢方処方解説
当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう) 当帰四逆湯





















当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)

@成分(生薬)

 当帰3.0、桂皮3.0、芍薬3.0、木通3.0、大棗5.0、細辛2.0、甘草2.0

A目標、適応証

 体質が虚弱で冷え性のものに使われることが多い。 目標は手足が冷え、脈細小である。 腹証は底に力がなく腹直筋が拘急しているものが多い。 手足が冷えると腹にガスがたまり、腹が張って痛むというものがある。 

B治験例

(一)凍瘡
 33歳女性。 数年前から毎年手足の冷え、凍瘡で苦しみ、今年は最も症状が強く、両足首と甲が腫れあがっていた。 今は歩くこともできない。 皮膚科、外科の手当てはもちろん受けたが、いっこうに効かないという。 当帰四逆湯を与えたが、内服で凍瘡がなおりますかと不審がっていたが、とにかく服用させた。 ところがその後喜色満面で来訪し、服用後、一日ごとに手足が温かくなり、皮膚にうるおいが出て、両足の腫れが一週間後にはほとんど消退してしまったという。 このような霊薬があるのを知らずに毎年冬中苦しんでいたのが残念であったと、大いに感謝された。 翌年の9月末から当帰四逆湯と十全大補湯を交互に服用させたところ、凍瘡を発せずにすんだ。 (矢数道明氏、漢方百話)




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